この記事では『スマホで使えるテプラPro』を3機種ご紹介します。
2023年現在、キングジムさんが公式で取り扱っているラベルライター『テプラ』は全部で18機種あります。
その中でスマホで使えるものは7機種。
この中から実際に購入しておすすめできる『3機種』を私なりにご紹介します。
生産技術者としてテプラを使い続けてはや10年・・・・・・
最初はキー入力式しかラインナップされていなかったテプラも、時代に合わせて進化しているのだと実感しています。
本記事を読んで、あなたにマッチしたテプラが見つかれば幸いです。
それではさっそく参りましょう。
- 各モデルにはどんな違いがあるの?
- 商品選びする上で比較すべき項目は?
- タイプ別におすすめするテプラ
タイプ別のおすすめはコレ!!
さっそくですが、結論から。
職場で使うなら『SR5900P』、家庭で使うなら『MARK SR-MK1」を押します。
配線整備など、少し現場に持ち運ぶことも想定して使いたいなら『SR5500P』です。
▼▼ おすすめ3選 ▼▼
【職場用】複数端末からアクセスしてきれいにラベルを印刷したい
→ SR5900P
【家庭用】おしゃれなラベルを手軽にきれいに作りたい
→ MARK SR-MK1
【配線整備用】テプラを貼る場所へ持ち運びたい、スマホからもPCからも出力したい
→ SR5500P
今回選んだのはテプラの中でも『Proシリーズ』と呼ばれているものから厳選しました。
テープの種類が豊富で、私が気に入っている『白文字 黒テープ』と『マスキングテープ』を使うにはProシリーズを選ぶ必要があります。
テプラのスペック比較表
結論でご紹介したテプラの比較表がこちらになります。
他のプロシリーズの中でも比較したいと思ったので、全機種載せています。
横スクロール→で確認してください。
SR5900P | MARK SR-MK1 | SR5500P | SR-R2500P | SR-R7900P | |
---|---|---|---|---|---|
サイズ (mm) | 123×153×139 | 55×133×146 | 54×132×146 | 54×132×146 | 193×198×144 |
重さ (g) | 123×153×139 | 470 | 440 | 420 | 2900 |
対応機種 | PC・スマホ | スマホのみ | PC・スマホ | スマホのみ | PC・スマホ |
接続方法 | USB・有線・WiFi | Bluetooth | Bluetooth | Bluetooth | USB・有線・WiFi |
解像度 (dpi・dot) | 360・384 | 360・384 | 180・128 | 360・384 | 300・566 |
テープ幅 (mm) | 36 | 24 | 24 | 18 | 50 |
電源 | ACアダプターのみ | ACアダプター 単3電池6本 | ACアダプター 単3電池6本 | ACアダプター 単3電池6本 | ACアダプターのみ |
価格 (※1) | 21,700円 | 12,000円 | 14,200円 | 6,061円 | 44,536円 |
おすすめ度 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
購入先 | 購入する | 購入する | 購入する | 購入する | 購入する |
※1 価格は2023年6月1日時点のAmazonを参照
テプラを選ぶ際に比較すべき項目は以下の5つです。
- 印刷解像度
- 接続方法
- 電源供給
- 対応しているテープ幅
- ハーフカット対応
印刷解像度
テプラの印刷解像度の表記は「dpi」と「dot」の記載があります。
dpi(ディーピーアイ)は1インチあたりのドッド数を指します。
dot(ドット)はディスプレイやプリンタで文字や画像を構成する最小単位となっている点のことです。
要するにどれだけきれいに印刷出来るかってことです。
この数字が高ければきれい!とだけ覚えておきましょう。
接続方法
テプラ本体との接続方法には以下の3つがあります。
- Bluetooth
- WiFi
- USB
スマホで使う場合は「Bluetooth」か「WiFi」がついているかが重要です。
ちなみにですが、PCもBluetooth接続出来るよな?と思い、私が持っている「M2 Macbook Air」と「MARK SR-MK1」を接続テストしてみました。
結果は使用不可でした。
「MARK SR-MK1」と「SR-R2500P」はスマホかタブレットでのみ使用できるようです。
電源供給
テプラの電源供給は以下の2つがあります。
- 単3電池6本
- ACアダプター
「SR5900P」と「SR-R7900P」は電源アダプターで稼働するためコンセントが必要です。
「MARK SR-MK1」、「SR5500P」、「SR-R2500P」は電池駆動も可能なので持ち運びも出来ます。
テプラ本体を使いたい場所へ持っていき、貼り付ける場所を確認しながら印刷することが可能です。
対応しているテープ幅
テプラ本体で使用できるテープ幅は8種類です。
- 4mm
- 6mm
- 9mm
- 12mm
- 18mm
- 24mm
- 36mm
- 50mm
50mmを使いたい方は必然的に「SR-R7900P」になります。これしか対応していない。
工場や店舗などで大きい文字を使用したい方は36mmまで使えたほうが便利です。
家庭で使用する場合は大きいラベルを使う機会は少ないと思うので24mmもあれば十分だと思います。
ハーフカット対応
地味にあると便利な機能。
オートカッターは自動でラベルを印刷したあと余分な部分をカットしてくれる。
ハーフカットはテプラの貼り付け部分だけカット。裏地はそのままなのですごく剥がしやすい。
これを搭載しているのは「SR5900P」と「SR-R7900P」になります。
「MARK SR-MK1」、「SR5500P」、「SR-R2500P」はオートカット機能はありますが、ハーフカット機能はありません。
ハーフカットがついていないテプラ本体・・・・むっちゃ剥がしにくいです!!!!
スリットが入っているテープを使えば簡単に、かつキレイに下地からテープ部分を剥がすことが出来ます。
職場におすすめ『SR5900P』
職場や店舗など、複数端末で印刷する場合は「SR5900P」がおすすめです。
メリット | デメリット |
---|---|
印刷文字がきれい 印刷スピードが早い 36mmのテープ幅に対応 複数端末から同時接続できる PC接続にも対応 ハーフカットでラベルを綺麗にはがせる トリマー機能で角を丸くカットできる | バッテリー非搭載 他の機種に比べると重い ネットワークの設定が少し面倒 |
印刷画素数が高い、綺麗に文字が出力されます。
180dpiの印刷文字と比較すると文字の滲みが少ないのが特徴です。
印刷スピードが他の機器と比較して早いです。
テプラ5枚の印刷スピードを「SR-MK1」と比較した動画がこちらです。
「SR5900P」はインターネット経由で接続できるため複数端末から同時接続が可能です。
他の端末は1体1の通信となるため、Bluetoothボタンを押してスマホを切り替える必要があります。
それに対してSR5900Pはスマホ2台を同時に接続してくれます。
機械が苦手な妻には「アプリを起動してすぐ使えるのは嬉しい」と好評でした!!
スマホやタブレットだけでなくPCも接続可能です。
ネットの設定が少し面倒です。
お家のWiFiはWPS機能に対応していましたが、会社はWPSで接続するボタンがありませんでした。
仕方なく手動でIPアドレスの登録を実施。取扱説明書を確認しながら設定する必要があります。
あると便利な「ハーフカット」はラベルに切れ目を入れて綺麗に剥がせます。
たくさんラベルを印刷したときの剥がし作業が非常に楽です。
電源供給はACアダプターのみのため持ち運んで使うにはコンセントがが必要です。
据え置きを想定して作られているので基本的には定位置にセットして使用することになります。
家庭用におすすめ『MARK SR-MK1』
家庭用で綺麗でおしゃれなラベルを作りたい場合は「MARK SR-MK1」がおすすめです。
メリット | デメリット |
---|---|
デザインがおしゃれ 印刷解像度が高く文字がきれい 電池駆動で持ち運べる Bluetoothでスマホと簡単接続 | バッテリー搭載ではなく電池駆動スマホ・タブレットで同時接続は出来ない |
まずデザインがおしゃれ!!
シンプルでミニマルなデザインは私好みです。
印刷画素数も360dpiあるため、文字のにじみが少なく綺麗に印刷可能です。
最大テープ幅の24mmでも綺麗に印刷できます。
電気駆動なので持ち運びも可能です。
バッテリー搭載でType-C充電可能になれば最高でした。この点は新商品に期待したいです。
電源アダプターを使って据え置きとして使用することも可能です。
ただし電源アダプターは別売なので追加で購入する必要があります。
オートカッターがあるのでテープは自動でカットしてくれます。
ハーフカットは非対応なのでラベルは少し剥がしにくいです。
綺麗に剥がしたい場合はスリットが入ったテプラの使用をおすすめします。
操作はスマホ・タブレットからのみ。PCから使用は出来ないようです。
通信はBluetooth接続です。接続は1台のスマホまで。
他のスマホやタブレットを使用する場合はアプリ側で切り替えましょう。
SR5500P
最後におすすめするのが「SR5500P」
職場用のおすすめも家庭用もおすすめを紹介済みなのに何故これを?と思った方。
その通りです!!(笑)
一般的な使用方法であれば必要ない。使い勝手を考えると「SR5900P」か「SR-MK1」を選ぶべきです。
しかし、テプラを現場近くに持ち運んで使うのであれば「SR5500P」は超おすすめです!!
メリット | デメリット |
---|---|
スマホだけでなく、パソコンからも使える! 本体重量が軽い 電池駆動で持ち運べる | 印刷画素数は低い ハーフカットは非対応 |
スペックだけ見ると先に紹介した2機種には劣る印象です。
ですが、『PCからもスマホからも印刷できる』かつ『持ち運び可能』なのは「SR5500P」のみになります。
これがどういう箇所で生きるかといいますと「配線表示」です。
私が業務用にテプラーをおすすめしている理由の1つに「特殊なテープ」の存在があります。
巻きつけるタイプや収縮チューブタイプなど、現場工事やメカエンジニアにとても役に立つテープを販売しているのがテプラの魅力。
基盤の配線ミスは設備の故障や命の危険に関わるため、実物を確認しながら整理する必要があります。
私の場合、設備の調整や検討はPCを見ながら作業しているので、必要な時にPCから印刷して使用しています。
重さが440g軽くて持ち運べるので、作業場所の近くに置いて印刷すれば非常に効率的です。
仕事で配線整備をされている方はぜひ検討していただきたい商品だと思います。
まとめ
以上『スマホで使えるおすすめテプラ3選』をご紹介しました。
- 職場で使うなら『SR5900P』
- 家庭で使うなら『MARK SR-MK1」
- PCも使いたい!配線整備などで現場に持ち運ぶらな『SR5500P』
テプラって業務用っぽい…なんてことも今は昔の話です。
現在のテクノロジーに合わせてテプラもスマートに進化しています。
おしゃれなラベルだって出ています。
テンキータイプもいいですが、スマホのアプリを使えば『シャレオツなラベルデザイン』だって使えます!!
スマホとテプラを使って職場も家庭もラベル貼っていきましょう!!
以上ごすけでした。
今回ご紹介した商品
▼▼ テプラ本体 ▼▼
▼▼ テープカートリッジ ▼▼