SUMIFS関数の使い方と上手く計算出来ない時の確認事項について解説します。
SUMIFS関数は私がエクセルを本格的に学びはじめて最初に覚えた思い入れの深い関数です。
説明はスプレッドシートを使っていますが、Excelでも同じ扱いとなります。
関数マスターの初歩として、この記事で理解していただければ嬉しいです。
さっそく参りましょう!!
SUMIFS(サム・イフス)
- 特定の条件に一致する複数のセルの合計を計算
- SUMIFS(合計範囲, 条件範囲①, 条件①,条件範囲②, 条件②, …)
SUMIFS関数とは
SUMIFS関数は特定の条件に基づいて範囲内のデータを合計するために使われます。
=SUMIFS(合計範囲, 条件範囲①, 条件①,条件範囲②, 条件②, …)
- 合計範囲: 合計する必要があるセルの範囲
- 条件範囲1: 条件1を適用する範囲
- 条件1: 条件範囲1に適用する基準
- 条件範囲②、条件②: 複数の条件が必要な場合に使用
SUMIFS関数の使い方
SUMIFS関数の使い方と抑えるべきポイントを解説します。
基本的な使い方
使い方の説明のために、以下のようなスプレッドシートを用意しました。
この表から「入庫」した「みかん」の数を合計するためには、以下のような式になります。
=SUMIFS(E2:E21,B2:B21,”入庫”,C2:C21,”みかん”)
色 | SUMIFSのパラメータ | 項目 |
---|---|---|
オレンジ | 合計範囲 | 入出庫数 |
イエロー | 条件範囲①、条件① | 入出庫 |
ブルー | 条件範囲②、条件② | 製品名 |
この関数は、入出庫が”入庫”で、製品名が”みかん”と記載された数の合計を返します。
値は「31」と出力されました。
複数指定した条件は「AND」条件
指定されたすべての条件に一致する場合にのみ、SUMIFS関数は数値を合計します。
これは「AND条件」と呼ばれる仕組みです。
先ほどの計算式であれば、以下の条件に当てはまらないと合計には含まれません。
- 入出庫が「入庫」である
- 製品名が「みかん」である
=SUMIFS(E2:E21,B2:B21,”入庫”,C2:C21,”みかん”)
それぞれの条件は独立しており、それぞれの条件がすべて真(TRUE)である場合にのみ、該当のセルの値が合計に加算されます。
検索条件にセルの参照を使う
条件に直接文字列を指定する代わりに、セルの参照を使用することができます。
セルの参照を使用することで、そのセルに入力された値に基づいて検索条件を動的に変更することができます。
=SUMIFS(E2:E21,B2:B21,H2,C2:C21,H3)
上手くいかない時の確認項目
Google スプレッドシートのSUMIFS関数を使用する際に上手くいかない時があります。
その際は以下の注意点を確認しましょう。
- 基準範囲と合計範囲のサイズが一致すること
- 文字と日付を参照する場合は「””」で囲む
- 日付基準の扱い
- テキストと数値の区別
基準範囲と合計範囲のサイズが一致すること
基準範囲と合計範囲のサイズ(つまり、セルの数)は一致していなければなりません。
文字と日付を参照する場合は「””」で囲む
基準を指定する際には、テキスト基準は二重引用符(” “)で囲む必要があります。
「数値」と「セル」を参照する際は、二重引用符(” “)が必要ありません。
日付基準の扱い
日付を基準にする場合は、日付を二重引用符(” “)で囲む必要があります。
日付の扱い方に関してはこちらの記事で詳しく解説しています↓
テキストと数値の区別
テキストと数値は異なるものとして扱われため、基準として使用するセルのデータ型に注意が必要です。
先程のシートを例に使用します。
セル範囲(E2:E21)にテキストタイプの “12” をわざと混在させてみました。
本来の合計は「31」になるはずですが、セルE2が「文字列」になっているため計算されません。
数字を大文字(例:「2」と「2」)で入力される方が結構います。これも合計されないので注意してください。
まとめ
今回はSUMIFS関数の使い方と上手くいかない時の対処方法に関して解説しました。
SUMIFS関数で使った条件範囲の指定方法はCOUNTIFS関数やAVERAGEIFS関数にも応用が可能です。
SUMIFS関数をフル活用して、データ分析に役立ていただければ嬉しいです。
以上、ごすけでした。