Google Chart APIが停止し、スプレッドシート上でQRコードが表示されなくなる問題が発生しています。
この記事では、同様の機能を提供する代替APIの利用方法を詳しく説明し、問題を解決する手順を紹介します。
Google Chart APIが停止した背景
QRコードをスプレッドシートに反映している方は以下の式を使っている方が多いと思います。
=IMAGE(“http://chart.apis.google.com/chart?chs=200×200&cht=qr&chl=” & A2)
もともとこの方法で使っている Google Chart API (IMAGE 関数の引数にしている、”http://chart.apis.google.com/chart?...” の部分)は、動作が保証されていませんでした。
2012年にすでに google によりサポート終了となっています。
ですが、しばらくはなんの問題もなく使えていたのですが、2024年3月末から、Google Chart APIは404エラーを返し始めました。
この問題は解決されず、2024年5月時点でもAPIの使用が不可能となっています。
QRコード生成の代替APIの紹介
Google Chart APIの変わりですが、『QR code API』が良さそうです。
Google Chart APIと同様、IMAGE関数を使うことができます。
QR code APIの使用方法
使用方法は以下の通りです。
=image(“https://api.qrserver.com/v1/create-qr-code/?size=150×150&data=” & A2)
=image("https://api.qrserver.com/v1/create-qr-code/?size=150x150&data=" & A2)
これで「A2」セルに入っているURLをQRコードにすることが可能です。
QRコードの大きさの調整方法
『QR code API』ですが、そのままIMAGE関数を使用すると、セルいっぱいまでQRコードが広がってしまいます。
これを調整するためには2つ調整が必要です。
- IMAGE関数の中身を変更
- 書式を中心に寄せる
IMAGE関数の調整方法
Image関数を調整するためには、サイズを指定してあげる必要があります。
=image(“https://api.qrserver.com/v1/create-qr-code/?size=90x90&data=” & A3,4,90,90)
=image("https://api.qrserver.com/v1/create-qr-code/?size=90x90&data=" & A3,4,90,90)
「90」と記載されている箇所が調整ポイントです。
例えば、スプレッドシートの行と列の幅が「100」ピクセルに対して、少し小さめの「90」を設定します。
書式を整える
最後にセルの書式を「中心寄せ」に変更します。
これで周りに少し余白ができた状態でQRコードが作成されます。
QR Code Generatorも使えるけど・・・・・・
Googleスプレッドシートの拡張機能に『QR Code Generator』があります。
これを使えばセルの情報からQRコードを作ることが可能です。
ただシート内には表示されないので、印刷するときにいちいち画像を貼り付けなければ行けないのが面倒なので、私は使っていません。
まとめ
Google Chart APIの代わりに、スプレッドシートにQRコードを表示させる方法について解説しました。
サポートが終了しているのに10年以上も使わせてくれたGoogleさんには逆に感謝でしょうか・・・。
代替サービスとして『QR code API』を紹介しましたが、もしかしたらこのサイトも使えなくなってしまうかもしれません。
その時はまた記事にして、皆様の役に立てればと思います。
以上、ごすけでした。