年賀状を出すために、結婚式の招待者リストを整理していたときのことです。
しまうまプリントで名前リストを整理してアップしようとしたら、招待者のふりがなを『カタカナ』で登録しろとのこと。
手元にある招待者リストは名前のふりがなが『ひらがな』・・・。
手作業で修正するのは面倒です。
Googleスプレッドシートで「ひらがな→カタカナ変換」の方法を調べてみたのですが、それを実現してくれる機能や便利な関数はありませんでした。
ならば、自分で作ろう!!
ということで、Google Apps Scriptを使って ひらがなをカタカナに変換する関数 を作成しました。
この記事では、そのコードと使い方を初心者向けに解説します。
2. コード紹介: カスタム関数 katakana
以下が、ひらがなをカタカナに変換するコードです。
カスタム関数コード
// スプレッドシートひらがなをカタカナに変換するカスタム関数
function katakana(word) {
// スペースや改行などの特殊文字をすべて取り除く
word = word.replace(/[\r\n\t\s]+/g, "");
// ひらがなをカタカナに変換
let katakana = word.replace(/[\u3041-\u3096]/g, function(match) {
return String.fromCharCode(match.charCodeAt(0) + 0x60);
});
// カタカナに変換した文字列を返却
return katakana;
}
このコードのポイント
コードの解説です。よくわからない方は読み飛ばしてください。
replace
を活用
正規表現を使い、ひらがなだけを判定して変換しています。- コードポイントの調整
ひらがなとカタカナは文字コードが96ずれているため、charCodeAt
でコードを取得し、+0x60
を足してカタカナに変換しています。 - 特殊文字を削除
スペースや改行をあらかじめ取り除くことで、無駄なデータが入るのを防ぎます。
Google Apps Script への登録
使用するためには『Google Apps Script』 の登録が必要です。
実際の使い方まで順を追って解説します。
- Googleスプレッドシートを開く
- メニューから「拡張機能 > Apps Script」をクリック

貼り付けたら、左上の保存アイコンをクリックして保存します。

以上で登録は完了です。
スプレッドシートで関数を使う
スプレッドシートに戻り、セルに次のように入力します。

Enterキーを押すと…
ヒラガナ
というカタカナに変換された結果が表示されます!

セルに適用する
B列にひらがなデータがある場合、A列にカタカナを出力するには次のように入力します。

すると、読み込んでいますと表示された後、カタカナが表示されます。

この式をC列全体にコピーすれば、ひらがなを一括でカタカナに変換できます。

4. まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「ひらがなをカタカナに変換!Googleスプレッドシートで自作カスタム関数」について解説しました。
初めての人にとって、自作関数ってハードル高いかもしれませんが、登録を済ませてしまえば繰り返し使うことが可能です。
結婚式の招待者この記事が参考になれば嬉しいです。
以上、ごすけでした。