『Google Workspace Essentials Starter』という無料で利用できるサービスについて解説します。
Google Workspaceでは、ドキュメント、スプレッドシート、フォームなどのアプリを無料で利用することができますが、メールアドレス(gmail.com)を作成する必要があります。
しかし、既にビジネス用に持っているメールアドレスを使用し、チームとしてGoogleサービスを使ってみたい方もいるのではないでしょうか?
そこで利用できるのが、『Google Workspace Essentials Starter』です。
ビジネスアカウントを利用して、お馴染みのGoogleアプリを無料で利用できます。
この記事では、ビジネスメールのままで無料で利用できる『Google Workspace Essentials Starter』について、注意点も交えて詳しく解説していきます。
- Google Workspace Essentials Starterとはなにか?
- 無料のアカウント(gmail.com)との違い
- Google Workspace Essentials Starterでできること・できないこと
Google Workspace Essentials Starterとは?
Google Workspace Essentials Starterは、無料で提供されるGoogleのビジネス向けツールセットです。
小規模なチームや予算を抑えたい企業に最適で、ユーザーは自身の仕事用メールアドレス(yourname@companyname.com)を使ってGoogleアプリケーションを利用することができます。
下記の表に使える機能をまとめました。
特徴/要素 | Google Workspace Essentials Starter | 無料版Googleアカウント(@gmail.com) |
---|---|---|
主な目的 | ビジネス向けコラボレーションと効率化 | 個人向けのメール、ストレージ、基本的なオフィスツールの提供 |
ユーザー数 | チームアカウントあたり最大100人まで | 個々のユーザーに基づく |
メールサービス | Gmailサービスは含まれない。代わりに既存の仕事用メールアドレスを使用 | Gmailメールサービスを含む |
ストレージ容量 | 各ユーザー15GBのGoogleドライブストレージ | 各ユーザー15GBのGoogleドライブストレージ |
Googleドキュメント/スプレッドシート/スライド | 利用可能 | 利用可能 |
Google Meetの利用 | 2名では無制限、3名以上では最大60分までのビデオ会議が可能 | 制限時間あり(変更されることがある) |
セキュリティと管理機能 | 基本的な機能のみ、高度な管理機能はなし | 個人向けの基本的なセキュリティ機能 |
サポート | 基本的なサポートのみ、有償エディションでより高度なサポート | Googleの基本的なサポート |
費用 | 無料 | 無料 |
適用対象 | 小規模なビジネスチームや組織 | 個人ユーザー、非商用目的 |
アップグレードの選択肢 | 100人を超える場合や追加機能が必要な場合は有償エディションへのアップグレード | 個人のニーズに合わせて有償プラン(Google Oneなど)へのアップグレード可能 |
Essentials Starterで出来ること
Google WorkspaceのEssentials Starterで出来ることは以下の通りです。
- 仕事用のメールアドレスが使える
- ドメイン承認が不要
- Googleアプリの共同編集
- GoogleMeetの利用が2人まで無制限で利用可能
仕事用のメールアドレスが使える
既存の仕事用メールアドレスでGoogle Workspace Essentials Starterにログインできます。
会社のメールアドレスを利用しながらGoogleのオフィスツールを使用できます。

ビジネスメールドアカウントのドメイン認証が不要
Google Workspaceの「Business starter」や「Business standard」を契約する際に、一番面倒なのが『ドメイン認証』です。
契約している途中で『TXT(DNS)を登録してください。』と出てきますが、Googleで記載さている手順は正直わかりにくいです。

しかも赤字のポップアップで表示されるので少し怖い・・・・・・。
しかし、Essentials Starterはドメイン認証不要でメールアドレスの登録だけで始めることができます。
チームでとりあえず試してみよう!と思っている方にはハードルが低いので始めやすいと思います。
Google Workspaceのアカウント作成方法はこちらの記事で解説しています↓

Googleアプリの共同編集が楽
Google ドキュメント、スプレッドシート、スライドを使ってチームメンバーと簡単に共同作業が可能です。
無料アカウント(gmail.com)の場合、新規で作成したファイル・フォルダごとに毎回共有する必要があります。
Essentials Starterの場合、共有で利用するファイル・フォルダを簡単に設定可能です。
コラボレーションすることを前提に設計されているので、チームで1つのファイルを共同編集するときに役立ちます。

Google Meetは2人まで無制限で利用可能
Google Workspace Essentials Starterでは、Google Meetの利用がさらに便利になっています。
2人までの参加者なら、時間制限なしでビデオ会議を行うことが可能です。
短いミーティングだけでなく、長時間にわたるディスカッションやブレインストーミングにも自由に使えます。
ただし、3人以上が参加する会議の場合は1時間までという制限がありますので注意が必要です。

Essentials Starterで出来ないこと
Google Workspace Essentials Starterで出来ないことは以下の通りです。
- Gmailアプリが使えない
- Gmailアプリに付随する機能も使えない
- 無料アカウントでの登録は不可
Gmailアプリは使えない
Essentials Starterではビジネスメールで登録する代わりに、Gmailサービスを利用することができません。
他のメールプロバイダーを使用する必要があります。

Gmailアプリに紐づいている機能も使えない
Googleカレンダーなどは利用可能ですが、Gmailと連携して利用する機能も使えません。
例として、Googleカレンダーで説明します。
Googleカレンダーはスケジュール招待をGmailを開かずに送ることができます。
しかしGmailが使えないEssentials Starterではスケジュールの共有をカレンダーから送ることはできません。
このように、統合された機能には制限があります。

無料アカウント(@gmail.com)での登録は不可能
Google Workspace Essentials Starterはビジネス専用サービスで、無料のGoogleアカウント(gmail.com)では登録できません。
yahooアカウントとicloudも無理です。
マイナーなアドレスであれば行けるかもしれないとネットに情報がありました。
(利用は個人責任です・・・・・・)

教育機関での利用は出来ない
教育機関(学校など)はEssentials Starter をご利用いただけません。
代わりに、ご利用資格がある教育機関は Google Workspace for Education Fundamentals にお申し込みいただけます。
詳しくは公式サイトでご確認可能です。
▼ お申込みページ ▼

Google Workspace Essentials Starterが向いている人
Google Workspace Essentials Starterが向いている人は以下の通りです。
- 小規模組織で、予算を抑えたい企業
- 会社のメールアドレスを使ってGoole Workspaceを試してみたい
小規模組織、予算を抑えたい企業
予算が限られている小規模チームや組織に最適です。
効率的なツールが必要ですが、予算を抑えたい企業に理想的です。

会社のメールアドレスを使ってGoole Workspaceを試してみたい
追加のメールアカウントを作成せずに、既存の会社のメールアドレスを利用できるので、試しにGoogle Workspaceを使ってみたい方には便利だと思います。
無料なので、クレジット登録なども不要です。
手軽にスタートすることが出来ます。

Google Workspaceの有料エディションとの違い
Google Workspaceの有料エディションである『Business Starter』、『Business Standard』、『Business Plus』との違いは色々ありますが、大きく取り上げるならば以下の4つがポイントです。
- Gmailが使える
- Googleドライブのストレージ容量がアップ
- より高度なセキュリティ管理機能
- GoogleMeetの会議時間と人数アップ
Google Workspaceの有料プランに関してはこちらの記事で解説しています。
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有料エディションで使えるクーポンを配布中
もし有料プランである『Business Starter』・『Business Standard』をご検討の場合、最初の1年間の利用料が10%引きになるクーポンを配布中です。
詳しくは『Google Workspace 割引プロモーションコード』をご覧ください。

まとめ
Google Workspace Essentials Starterについて解説しました。
Essentials Starterは予算に制約のある小規模なチームや組織に適しています。
無料で使えるので、Google Workspaceのお試し運用としても最適です。
大規模な組織や追加機能が必要な場合は、有料エディションの検討をお勧めします。
以上、ごすけでした。
