Google Workspaceには、以下の3つの有料プランがあります。
- Business Starter
- Business Standard
- Business Plus
個人事業主や小規模経営者の方は「Business Starter」と「Business Standard」で悩まれている人が多いのではないでしょうか?
私は勤めている会社で「Business Standard」を、ブログの執筆のために「Starter」を使っています。
この2つのプランは2倍ほどの価格差がありますが、Google ドライブ容量の他にも使える内容に大きな差があります。
今回は「Business Starter」と「Business Standard」の違いについて触れながら、プラン別におすすめできる人を解説したいと思います。
有料版と無料版の大まかな違いに関してはこちらの記事を御覧ください。
- 「Business Starter」と「Business Standard」の違い
- こんな人におすすめのプラン
違い一覧表
「Business Starter」と「Business Standard」の違いを一覧表にしたものがこちらです。
抑えてほしいポイントのみピックアップしました。
項目 | Business Starter | Business Standard |
---|---|---|
価格 | 680円 /ユーザー/月 | 1,360円 /ユーザー/月 |
Googleドライブ ストレージ | ユーザーあたり 30GB | ユーザーあたり 2TB |
共有ドライブ | 利用不可 | 利用可能 |
Googleカレンダー | 追加に相互承認 | 承認無しで確認可能 |
Google Meet ビデオ会議の最大参加者数 | 最大 100人 | 最大 150人 |
Google Meet レコーディング | 利用不可 | 利用可能 |
Google チャット | 個々のダイレクトメッセージと基本的なチームチャットルーム | 外部の人をグループに追加することが可能 |
ドキュメント | 制限あり | スマートチップ機能など機能に 制限なし |
Cloud Search | 利用不可 | 利用可能 |
料金
「Business Starter」プランは、1ユーザーあたり月額680円と設定されています。
対して「Business Standard」プランは、1ユーザーあたり月額1,360円となっています。
「Business Standard」は「Business Starter」の2倍の費用が必要です。
それぞれの価格設定は、提供されるサービスと機能の範囲を反映しています。
プラン名 | 価格(月額) |
---|---|
Business Starter | 680円 |
Business Standard | 1,360円 |
各アプリの違い
Googleドライブの「容量」と「共有ドライブ」
Google Workspaceの「Business Starter」プランと「Business Standard」プランでは、Googleドライブのストレージ容量が大きく異なります。
「Business Starter」プランではユーザー一人あたりに30GBのストレージが提供されます。
「Business Standard」プランではユーザー一人あたりに2TBです。
ドライブの容量を増やすだけであれば「Google One」というサービスがあります。
月額200円(ベーシック)で100GB、月額390円(スタンダード)で200GB、月額1300円(プレミアム)で2TBのストレージが利用できます。
ストレージ容量で2TBを選ぶ方は「Business Standard」プランと金額の差が60円しかないため、候補の一つとなるのではないでしょうか。
項目 | Workspace | Google One | |||
---|---|---|---|---|---|
Starter | Standard | ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
ストレージ/人 | 30GB | 2TB | 100GB | 200GB | 2TB |
価格 (月額) | 680円 | 1,360円 | 200円 | 390円 | 1,300円 |
さらに「Business Standard」プランでは、共有ドライブの利用も可能になります。
組織全体でデータを共有し、共同で作業するための便利な機能です。
Google カレンダーの違い
Googleカレンダーは自身のスケジュール管理としてスマホなどで使っている方も多いのではないでしょうか?
両プランともに他の人のスケジュールを見たり、自分のスケジュールを共有したりすることができます。
ただし、「Business Standard」プランでは、他の人の予定を自分のカレンダーに表示することが可能です。
その際相互承認は不要となります。
※スケジュールの内容を見られないようにするこも可能です。
さらに、「Business Standard」では時間集計機能も提供されます。
この機能、私よく使っています。
会議にどの程度時間を使ったのか可視化することが出来るので、「次の進行はもっとこういった準備をしよう」といった形で活用することが可能です。
Google Meetの違い
Google Meetは、両方のプランで利用可能なビデオ会議ツールです。
「Business Starter」では、Google Meetを使用して最大100人までの会議を開催することが可能です。しかし、録画機能は提供されていません。
一方、「Business Standard」では、最大150人までの会議を開催することが可能で、さらに会議の録画機能も利用できます。
これは、重要な会議の内容を後から確認したい場合などに便利です。
機能 | Business Starter | Business Standard |
---|---|---|
最大参加人数 | 100人 | 150人 |
会議録画機能 | 不可 | 可 |
チャット機能の違い
「Business Starter」でも「Business Standard」でも、ユーザーは個別の会話やグループチャットでコミュニケーションを取ることが可能です。
しかし、「Business Standard」のプランでは、”スペース”と呼ばれる専用のチャットルームに外部の人を招待して会話を行うことができます。
この機能は「Business Starter」では利用することができません。
Cloud Searchの違い
Cloud Searchは、Googleの強力な検索技術を活用して、Google Workspaceデータを瞬時に検索する機能です。
こいつのすごいところはGoogleドライブだけでなく、メール・ドキュメント・カレンダーの予定など、Google Workspace内のデータ全体を対象として検索を行える点です。
うちの社長しょっちゅう「この資料どこだっけ?」と目視確認していたので、「Cloud Search」を教えてあげたらむっちゃ喜んでいました。
ぐぐる感覚で資料を探せるのが非常に便利で、情報を素早く探し出す時間を大幅に削減することができます。
Cloud Searchは、「Business Standard」プランのみで利用可能です。
Googleドキュメント・スプレッドシート・スライド・Suiteの比較
基本的な機能はどのプランでも利用可能です。(ここがGoogleのすごいとこでもある!)
ただし、「無料版・Business Starter」と「Business Standard」では若干の違いがあります。
細かすぎて全部は紹介しきれないので、例としてGoogleドキュメントのスマートチップ機能の違いを伝えます。
「@(アットマーク)」を入れるとドキュメントには「メニュー」を検索する画面が出てきます。
とくに2023年7月に使えるようになった「変数」は非常に便利です。
名前などを変数として登録すれば1箇所変えるだけで他の名前部分も変更されます。
請求書や委任状など、フォーマットをコピーして使う際に入力ミスを減らすことが出来るでしょう。
おすすめのプランは?
ここまでGoogle Workspaceの「Business Starter」と「Business Standard」の違いに関して説明してきました。
プラン別におすすめの人物像は以下のようになると思います。
「Business Starter」が向いている人
Google Workspaceの「Business Starter」プランは、次のような特性を持つ人々に適しています。
- 小規模事業者: ビジネスが小規模で、必要最低限のツールだけが必要
- 基本的な機能を求める人: 主にメール、カレンダー、ドキュメント編集などの基本的な機能のみ求めている
- データストレージをあまり必要としない人: 個々のユーザーが30GBのストレージで事足りる場合
- コストを抑えたい人: 月額680円という価格設定は、コストを抑えたい個人事業主やスタートアップ
- ビデオ会議の参加者が少ない人: Google Meetでのビデオ会議の参加者が少ない場合、「Business Starter」でも十分です。
必要最低限の機能とセキュリティで十分な方には適しているプランと言えるでしょう。
「Business Standard」が向いている人
Google Workspaceの「Business Standard」プランは、特に以下のような特性を持つユーザーに適しています。
- 中規模以上の組織: 大規模なデータを扱い、多数のユーザーをサポートするための追加機能が必要な組織
- 高度な機能を必要とする人: Cloud Searchなどの高度な機能を求めている方
- 大量のデータを保存する人: ユーザー一人あたり2TBのストレージが提供されるので、大量のデータ保存が必要な方
- 大規模なビデオ会議を実施する人: 最大150人までのビデオ会議が可能なので、大人数での会議を頻繁に行う組織
- Google Meetの録画機能を使用する人: ビデオ会議の録画機能を必要とする方
会社を経営しているのであれば、「Business Standard」をおすすめします。
「Business Starter」では組織管理としての機能が不十分です。
ドライブ容量30GBなんて、写真や動画を少し入れるだけで簡単に最大容量に到達します。
組織でなくても、2TBのストレージ容量は非常に魅力的です。
動画編集者や3Dソフトを扱っている個人事業主の方にも適していると思います。
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「Business Starter」または「Business Standard」を試してみたい方は、ぜひこの機会にご利用ください。
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まとめ
今回はGoogle Workspaceの有料プラン、「Business Starter」と「Business Standard」の違いについて解説しました。
Starterは低価格で必要な基本機能を搭載した、個人や小規模なビジネス向けのプランです。
一方、「Standard」はより高度な機能や大容量のストレージを提供し、大規模なビジネスやデータヘビーユーザー向けだと思います。
みなさんのビジネスに合わせて、最適なプランを選んでいただければと思います。
以上、ごすけでした。